吹抜と階段のあるリビング
この空間は子供の頃に見た時から憧れでした。
最近、ハウスメーカーさんなどからのプランニングの打ち合わせ依頼は極力断るようにしています。
それはその会社によって、断熱材の仕様が決まっており、防湿施工をしていないからです。高気密高断熱住宅に一番大事なのは防湿層の施工なのですが90%の建築屋さんは施工していないようです。
お客様がリビングには吹抜と階段が欲しいと、ご希望されたとします。特に冬、大空間を快適にするのには、設計手法は勿論、それ相当の断熱材と施工方法、防湿層、高性能の窓が絶対条件になります。それを理解していれば素晴らしい大空間が出来るのですが。
断熱施工に欠損があったり(ほとんどの家がそう)防湿層が無ければ(ほとんどの家がそう)大空間を快適にはする事は無理なのです。暖房機を何台も付ければ別ですが、ありえない事ですよね。
仕様が決まっていて、大空間のご要望があっても階段下は冷えますし、窓の性能が低いと冷気が下降流となり、またそこも冷えます。暖気はどんどん上に上がり続け、冷気はどんどん下降流となり、快適とは程遠い空間となってしまいますから、設計者として責任が持てないですし、そんな空間、絶対アウト!です。
ですから仕様が決まっているプランニングはお断りさせて頂いております。
住宅って形さえ出来れば良いって物じゃ無いと思うんです。
そこから始まる暮らしが重要だと常々思っています。
正直、建築業界(住宅業界)が理にかなった建築手法をしていたら、私も24年間でマスターした事が5年でマスターできたと思います。
ここまで来るのに、ホント、苦労しました。
極寒の地、北海道の建築屋さんは前述した絶対条件を当たり前としていますが、本州以南では、考え方事態がユルイ傾向にあります。そのユルささえ自覚が無い事が、ヒートショックと言う問題を年々増加させていますし、健康寿命も低下させているのが現実です。
それから、設計時の省エネルギー性能値と、施工後の性能は違うという事を知っておいて下さい。ほとんどの家が設計時の性能値より下がると思って下さい。
スタジオそらが造る家はどうかと言いますと設計時の省エネルギー性能値よりも上がるんです。それはしっかりした断熱施工、防湿フィルムの施工をした上で、地中熱を利用するからです。
地中熱は冬、外気より暖かく、夏は外気より涼しいのです。そして、無限のエネルギーであり、もちろん無料。
スタジオそら株式会社
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