少し建築業界のお話をしますね。
ちょっと裏話的な事。
グレーゾーン的な。
建築士の資格が有るからといって、良い家を建ててくれるとは限りません。プロ野球の世界でもスーパースターから、1軍選手、2軍選手、育成枠の選手と、上から下まで、いっぱいいる訳です。
「私、構造が苦手なんです」なんて言葉は良く聞きますし、建築科学に関しては全く考えていない建築士は沢山います。むしろ多すぎます。ですから、建材メーカーや問屋に「これ、良いですよ」などと言われると、良くない物でも良いと信じてしまい、お客様の大切な家にそれを使ってしまうと最悪な事が起きているのです。
特に大手に勤めている建築士がそう。自分のところの仕様しか知らないですし、自分のところで使っている材料が一番と信じ込んでいます。そういう私も、若い頃はそうでした。本当にごめんなさい。
とは言え、プランやデザインだけとか、構造だけに長けている建築士も沢山居ます。でもそれだけ。
4つを持ち合わせている建築家
ただ、希少なのが、①感性と②経験、③力学と④科学の知識の4つを持ち合わせている建築家です。とても良い仕事をします。手前味噌ですが、スタジオそらには居ます。
大規模建築や特殊建築物を造る訳では無いので、住宅建築に於いては、自分の造る家には耐震、耐久性、省エネ性能、デザイン、プランに責任を持ちたいですね。ご家族の健康、長寿、幸せに繋がりますから。また、そうあるべきだと努力もして来ました。
先に書いた①感性とはデザイン、プランニング、お客様のご要望を汲み取る感性です。
②の経験はどんなお仕事でも経験が必要ですよね。積み重ねた経験です。成功も失敗も。
③の力学は、1例ですが、木の性質は引っ張りに強く、圧縮には弱いという事です。割り箸を引っ張っても千切れませんが、両手で押さえると真ん中付近で折れてしまいますよね。
数年前の熊本地震では構造上、重要な筋違という部材が沢山折れていました。何でみんな使うのかなぁ?
④の科学の知識というのは、壁体内結露が起こる現象や押入にしまった布団がジメジメする現象の理由などです。ジメジメする押入れに水取りゾウさんを置いて下さいなどと言う建築屋は絶対に選ばないで下さいね。
住宅業界の問題
住宅業界の問題をまとめますと、
①とことん得意な分野があるが、とことん苦手な分野がある。
そういう建築士が多すぎる。
②日本には建築材料が多すぎて、良い物か、悪い物か判別が付かない。
日々、勉強をしていないから。
③お客様の家を建てて実験しちゃっている。
これは絶対やっちゃダメ。
④科学的根拠は全く無視。というか知らない。
誰も、考えていない。
⑤当たり前の事が、当たり前。
え?本当に?
汚れた空気は下に沈むのですが、換気扇は上に付いているよ。
どうでしょうか?
本当に良い家を建てたいと思う方、是非、スタジオそらにご相談下さい。
スタジオそら株式会社
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