私の建築家としての考え方を180度変えるキッカケとなった百年の家プロジェクトについて書きます。
目次
百年の家プロジェクトとの出会い
百年の家プロジェクトとは、 代表を務める杉浦氏がヒートショックで亡くなる方が年間17,000人(交通死亡事故の約4倍)もいる、 日本の住宅問題に一早く着目し、ヒートショックが無く、健康で長生き出来る高性能な家造りをしようと、発足した集団で、メンバーは全国にいます。 私は20代でデザイン、30代で木の性質と構造を身に付けました。 今から7年前の2015年、百年の家プロジェクトと出会いました。 初めての講義は「南向きの家は建てるな!」からでした。 度肝を抜かれました。 簡単に言うと冬、北面の外壁には全く日が当たらず、結露が起こり、藻(も)が生えると言う内容でした。 説明を聞けば納得です。 それから水蒸気の話。 換気扇は何故上の方に付けてるの? (水蒸気の話は文章にするのが難しいので、住まいの相談会でお話しします) と、私の常識が180度変わって行きました。
建築界のこれまでの常識は非常識!?
注文住宅を考えている方がハウスメーカーさんや工務店さんから、高性能な換気システムです、 と、提案されたり、 又は標準装備です、と言われたりします。 この高性能と謳われる換気システムは外気を天井から取り入れ(吹き出し)、 生活で汚れた空気を天井から吸い込み、 外に排出するといった物がほとんどです。 しかし、ハウスダストやCO2、臭気を放つ物質は、外出中や就寝中は空気より重いので床上30cmに溜まっていきます。 つまり、換気システムのほとんどは天井付近の綺麗な空気の入れ替えだけをしているだけで、 本来のあるべき姿の換気をしていません。 高いお金を出しても無意味と言う事です。 ベッドは40cm位の高さになってますよね。 汚れた空気を吸わない為なのです。
「トイレの窓は開けるな!」
トイレの換気扇も上方に付けるのが建築業界の当たり前になっていますが、 窓を開けると換気扇は開けた窓から空気を吸い込み、 便器周辺に溜まっている臭気を排出する事はありません。 「トイレの窓は開けるな!」と言う事です。
建築を見直すと言う講義
コロナが流行る以前は1年に1〜2回北海道から栃木、京都、出雲、高知など各地で研修会が行われ、 全国のメンバーさんと意見交換などしていました。 他にも研修内容は、施工の肝となる実際の現場での断熱施工方法、防湿(気密)施工にまで及びます。 そんな、私にとって一から建築を見直すと言う講義が4年程続きました。
健康で幸せに暮らして頂きたい
建築を始めてから24年目、 ①デザイン ②構造 ③高性能な省エネルギー住宅 建築に於いて重要な3本柱のノウハウと技術を手にする事が出来た瞬間でした。 ですから、自己満足で終わるのでは無く、スタジオそらがプロデュースする家に沢山のご家族に住んで頂き、 健康で幸せに暮らして頂きたいと強く思います。 世界最高レベルの高気密高断熱住宅ですから。
スタジオそら株式会社
〒362-0014 埼玉県上尾市本町1丁目10−5 グリーンハウス 102
048-657-8724