
目次
家づくりのコストアップ。。。
昨今の物価高騰!
建築資材のコストアップ!
人件費もアップ!
そして更に
日本各地で土地の地価上昇
特に東京圏は全用途の平均上昇率は
5.3%で前年から拡大しました
わが、埼玉県においても
昨年から土地価格は住宅地平均1.2%上昇しています
つまり
土地も建物も建築費用も何もかも上昇している
ということになります
となると
建物の規模を縮小するしかありません
性能は落としたくありません
そこで
限られた床面積の中で家を建てる場合、
どうしても
「手狭ではないか」
「暮らしに不便が出るのでは」
といった不安が先立ちます。
しかし実際には、設計の工夫次第で、
コンパクトでありながら広がりを感じられる快適な住まい
を実現することができます。
ポイントとなるのは
「空間を無駄なく使い、暮らしに合わせて最適化する」
ことです。

大切なのは、動線の整理
まず大切なのは、動線の整理です。
廊下を極力減らし、
必要なスペース同士を直接つなげることで、
同じ床面積でも体感的に広く感じられます。
たとえばリビングと階段室を
ひとつの大きな空間としてまとめると、
開放感が生まれるだけでなく、
二階に居る家族の気配を感じやすいし、
自然とコミュニケーションにつながります。
吹き抜けや勾配天井
次に有効なのが、縦方向の活用です。
吹き抜けや勾配天井を取り入れると、
視線が上に抜けて実際以上に広さを感じます。
吹抜けをつくるには、
吹抜けをつくれるだけの
広い面積が確保できないといけないので、
それが無理な場合には、
二階の天井をつくらないで
屋根なりに勾配天井とすることで
開放感あふれる高い天井のお部屋
にすることができます

未利用空間の活用
また、階段下や小屋裏といった
デッドスペースを収納に変えることで、
生活に必要な物をすっきり収め、
居住空間をより広く保つことができます。
収納スペースの他、
ヌックやペットスペース、
あえて見せる飾り棚にしたり、
と活用できます。
収納については
「分散」と「造作」
がカギとなります。
家の各所に必要な量を分散配置し、
家具に頼らず壁面埋込や階段の一部に組み込むことで、
床をすっきりと使えます。
結果として、
限られた面積でも片付けやすく、
心地よい住まいになります。

窓のとり方の工夫
窓の配置や採光計画も重要な要素です。
大きな窓を南側に配置し、
隣家との視線を遮りながら光を取り込む
工夫をすることで、
コンパクトでも明るい部屋にすることができます。
例えば、
外と内をつなぐウッドデッキを設けると、
実際の床面積以上に暮らしの広がり
を感じることができます。

まとめ
このように、
コンパクトな床面積であっても、
設計の工夫を重ねれば
「狭い家」ではなく
「暮らしやすい家」となります。
無駄を省いた住まいは、
むしろ日々の生活を効率的で
掃除がしやすかったり、
生活動線が良かったり
コンパクトで高性能なお家
設計力と設計の努力で叶えたい!!

スタジオそら株式会社 井藤和子(一級建築士)
〒362-0014 埼玉県上尾市本町1丁目10−5 グリーンハウス 102
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