注文住宅を検討していると、ハウスメーカーに「40坪ですと坪60万円ですので本体価格2,400万円です。」と言われることがあると思います。この計算による本体価格とは本体工事の費用で、全体の約70%に当たります。このほかに既存建物の解体費や地盤改良工事、外構工事などの付帯工事費が20%、ローンの手数料や登記などの諸費用が10%かかります。 これらの付帯工事費・諸費用は家づくり全体の2割3割を占めるので、割合の大きな決して無視できる金額ではありません。 仮に建物全体の予算が3,000万円だった場合、全体の3割で計算すると付帯工事費・諸費用で900万円かかり、建物本体にかけられる費用は2,100万円になります。 付帯工事費・諸費用を把握しておかないと予算オーバーになり家づくりで失敗するので、しっかり押さえておく必要があります。
付帯工事とはその名の通り、建物を作るのに付帯している工事のことを指します。代表的なものでいえば、土地造成・引き込み工事や地盤改良工事などです。 平均すると総工事費の20%ほどになりますが、土地によって付帯工事費がかさむので注意が必要です。なお、付帯工事費用は基本的には住宅ローンに組み込むことができます。
目次
付帯工事費とは
項目 | 費用相場 | 内容 |
解体工事 | 100~150万円 | 古家など既存の建物を取り壊す工事 |
地盤調査 | 7~10万円 | 地盤の強度を調査する費用 |
地盤補強工事 | 60~200万円 | 地盤が軟弱な場合に必要な基礎を強化する工事 |
造成工事 | 50~150万円 | 土地を整地し建築出来る状態にする工事 |
引き込み工事費 | 80~120万円 | 電気、ガス、水道などを敷地へ引き込む工事 水道負担金が必要な場合があります。 |
外構工事 | 60~120万円 | 駐車場や玄関までのアプローチ部分の工事など |
エクステリア工事 | 50~100万円 | 庭やフェンスなどを作るための工事 |
インテリア工事 | 60~120万円 | エアコン、カーテン、照明のインテリア費用 |
合併浄化槽 | 35~60万円 | 下水道が開通していない地域で必要 |
土地選びの時、造成工事・引き込み工事があまりかからない土地を選ぶ、過度な外構工事にしないなど費用を削ろうと思えば削ることができるのも付帯工事費です。 特に土地から購入する場合は、「スタジオそら」では、土地選びの時一緒に同行しますので、できるだけ予算内の良い土地をご一緒に探させていただきます。
諸経費の内訳
諸費用とは住宅ローンに関連する手数料や火災保険、その他に不動産登記に関わる費用などのことをいいます。 その他にも地鎮祭や引っ越し費用などもあるのですが、これらの費用は住宅ローンに組み込むことができないため、自己資金で支払う必要があります。
項目 | 費用相場 | 内容 |
登記 | 25~40万円 | 表示登記、所有権保存登記などの費用 |
住宅ローン | 90~120万円 | 保証料、団体生命保険料、火災保険、抵当権設定費用、事務手数料など |
つなぎ融資 | 30~40万円 | 住宅ローンの実行までの中間金や土地代金などを融資してもらう場合の金利、手数料 |
火災・地震保険 | 30~80万円 | 火災保険、地震保険、家財保険などの費用 |
地鎮祭 | 5~10万円 | 着工前に行う儀式。神主さんに支払う初穂料など |
土地測量 | 10~30万円 | 正確な土地状況を得るための費用 |
引っ越し | 15~20万円 | 新居へ引っ越しするための費用 |
家具・家電購入 | 30~100万円 | 新たに家具や家電の購入費用 |
各種申請 | 50~60万円 | 建築確認申請、長期優良住宅申請費用など |
工事費や諸費用、住宅ローンなど、注文住宅を建てるときはあらゆる方面で費用が発生します。予期せぬ出費で予算をオーバーしないためにも、注文住宅を建てるうえで必要な費用は事前に検討しておく必要があります。 また、「スタジオそら」では建築設計・不動産・資金計画などの専門スタッフがそろっています。資金計画は注文住宅を建てるうえでとても大切なところですので、お気軽にご相談ください。
スタジオそら株式会社
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