ぶっちゃけシリーズ その1
私は幼少期、檜の風呂桶で育ちました。田舎の祖父が風呂桶職人だったからです。ただ、我が家の檜風呂は木材の使えるところを10cm位に切って寄せ集めた、タライの様な桶でした。祖父の家の桶はスゴかった。一枚物の檜の板を5面組み合わせた物でしたから。
何で浴槽は檜かって?
檜は水を嫌う性質があるから腐りにくいんです。
どうして檜風呂から集成材につながるのかって?
ウチの檜浴槽も集成材も使えるところだけ切り取って寄せ集めたというところが同じなんです。
つまり、一本、或いは一枚で使う事が出来ない材木(通常では廃棄される)の使えそうなところだけ切り取って寄せ集めたっていう事です。
集成材が悪いと言っている訳ではありません。使うところを間違えないように。
良い所は、比較的価格は安定して安価。(ウッドショック以前)
さらに、集成材は強度があり、曲がったり反ったりする量は微々たる物ですから、床を支える梁に向いています。
檜の集成材という物も、世の中にはありますが、確かに強度は強いです。
しかし、寄せ集めですから、赤身でもある芯(材木の中心)を持っていませんから耐久性はありません。
集成材全般に言える事ですが、耐久性(耐腐食性、防蟻性能)はありません。
地面から近い土台、1階の柱には芯持ち材の檜が良いです。日本農林規格(JASS規格)で含水率と強度試験が行われており、年輪が2mm程に詰まっている桧材が特に良いです。
古来から現在まで存続する木造建築物はほとんど檜です。代表例では奈良県の法隆寺(世界最古の木造建築物:1300年前)ですね。
実は檜ってめちゃくちゃ高価という訳では無いんですよ。建築業界の人も、普段手にする事が少なくなってきたので、とても高価だと思っている。
ローコスト住宅の柱はみーんな土台は無等級の檜か米松。柱は集成材か杉。1社がやり始めるとみーんな真似をする。そして防蟻材という毒を塗る。安く手に入る材料でイイか!って。まあ、プレカット工場(出どころ)が同じなのだから、同じになりますよね。
土台と柱を檜1棟分で35〜50万円位上がるだけです。坪単価にしても+20,000円はいかないで、耐久性の高い家が手に入る訳です。
スタジオそら株式会社
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